アブルッツォの60以上の区画のブドウ畑の遺産

アブルッツォ州は、険しい地形、緑溢れる自然、山から丘までの急な傾斜という変化に富む土地で、すべての道がアドリア海の砂地へと通じます。マシャレッリの特徴は、広大な土地のブドウ畑からなる個人所有のワイナリーで、土壌と気候の条件がそれぞれの区画で異なり、イタリアの、またはイタリア以外のブドウの品種が持つそれぞれの特徴をさらに高めることができます。

生産者
Tenuta

マシャレッリのブドウ畑について

Cartina Abruzzo

キエーティ県の南部から中部は、アドリア海とマイエーラ山(海抜2,700メートル以上)の間に丘陵が広がり、気候に深く影響される土地柄です。夏は、昼夜の温度差が15度あり、他県と比べて、概して涼しい微気候です。土壌は、強い石灰質で特徴付けられ、数多くの川や小川が、多様な微気候と共に環境的ニッチを生み出しています。

ペスカーラ県のロレート アプルティーノのブドウ畑では、海抜約200メートルの壮大な傾斜地の粘土質とローム質の土壌でブドウが栽培され、地中海の気候の中育成されています。海とカルデローネ氷河に挟まれた中間地にあるブドウ畑は、灼熱の夏の太陽の光を和らげる、絶え間なく吹く風の流れの中にあり、タンニンが少しずつ熟成されます。疑いもなく、アブルッツォ州の中で最良のテロアールの一つで、ワインは粗野になりすぎることなく、深い香りでタンニンを含み、複雑性を感じる仕上がりです。

アブルッツォの北部のテーラモ県は、最良のモンテプルチアーノを生産する土地の一つで、ワインの街として有名なコントログエッラや、テーラモ周辺の渓谷など、興味深いテロワールが数多く存在します。グランサッソの麓から海に向かって緩やかな傾斜の低い丘です。10から20キロメートル範囲の近隣は、日中の平均の気候は概ね暖かく、土壌の大部分は粘土質で赤土も多く含まれます。モンテプルチアーノは、典型的なシダやグースベリーなどの植物と海の香りが溢れ、タンニンが高く、丸みのあるストラクチャーです。

ラクイラ県は、ほぼ全域がアブルッツォの山岳地帯に位置します。アブルッツォ州の中で唯一、海に接していない県で、海岸線と平衡して北から南に延びる土地です。 元々が湖の土地であることが大きな特徴で、最も居住人口が多く、北東はグランサッソ山地とデッララガ山、西は、シレンテヴェリーノ、シンブルイーニ山、カンタリ山、エルニチ山、東はマジェーラ、南はマルシカニ山、南はデッラメータ山に囲まれています。

独特な自然に恵まれたアブルッツォ

アブルッツォを語る時、その美しい自然を称え、重要視せずにはいられません。それは、国立公園、広大なシレンテヴェリーノ公園、無数にある自然保護区およびWWF保護地域の3つ(海洋保護区「トレ デル セラーノ」を含めると4つ)によって証明されます。「ヨーロッパの緑の地域」と呼ばれるのも偶然ではありません。

この地域の特殊な地形構造は、重要な役割を果たしています。荒涼とした山頂の草地、低地の穏やかな砂のビーチ、起伏のある丘陵、ギザギザの渓谷、100年の森(地球レベルで言って)など様々に特色を帯びた環境は、間違いなく、この地域の特徴である生物多様性の大きな要因となっています。

Castello di Rocca Calascio